熊、タヌキと夜間突然遭遇した時の驚き❣

 (熊)
週一で、富山に営業に行き、帰り道はいつも、福光町(今は南砺市の一部)経由で金沢に帰ってきていた。
 ある日、またまた、仕事でもないのにずっとお世話になっている婦中町に住むパッチワークの先生Sさんの家で、自家製「命のスープ」という、いろいろな野菜🥦🥬をそのまま煮て作る体に良さそうなものをいただきながら四方山話をして居て、気がつくと辺りは暗くなり、急いで帰り道に着く。
 辺りは真っ暗になり、福光からぬくもりの郷(第三セクターの温泉)を、過ぎてしまうと民家もなくなり真っ暗。怖がりの私は、鼻歌を歌い気持ちを落ち着かせる。
 現在のように富山、石川の県境からまっすぐな道ではなく、カーブが多くあり、12年前の、スーツケースに入れられた殺人事件直後の現場を通ることになった。

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 知っているだけにハンドルに力がこもる。
 曲がりくねった細い道なのでスピードは、かなりゆっくりしている。20mぐらい先から、スモールランプ?なんか光が違う。間隔も違う。火の玉でもない。
 さらに近づくと、親子の熊もびっくりして、道路の横の崖のほうに急いで音も立てず降りていった。
 ほんの短い時間だったが、動物園で安心して見る熊と大違い私には長く、肝を冷やしだ場面だった。

 (タヌキ)

冬に勝山に行き帰り道、県境の谷トンネルを通り白峰の町にあと500mくらいの道に差し掛かった。直線の道の中央に、50センチくらいの動物が直立して、もう1匹の横たわった仲間に寄り添っていた。 
 近づいても立った方は逃げても行かない。 
 一瞬(タヌキ汁にしたら美味しいかも!)と不届きな気持ちが湧いたが、あの光景は、つがいの2匹のどちらかが、車に轢かれ途方に暮れていたのだろう。

 当時、あまり我々夫婦間がうまくいっていなかったので、タヌキに身を持って教えられた出来事だった。