金沢大学附属中学校を受験した真の理由(結局どっ滑ったが)

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(高3卒業写真。前列一番左端が、私。なぜか、髪の毛伸ばしても良いのに、坊主頭?中央、メガネ担任数学上田先生)

 

私が小学5年生、地元医王山小学校に通っていた。

 そんな時、前にこのブログで話した、海軍のおじさんの長女(とおちゃん坂井昭保のいとこ)目崎さん一家が、東京から遊びに私の実家に来た。
 目崎さんの娘さん2人も、都会の雰囲気を、出していた。
 上の子、あっちゃんから「淳は、今のまま、髪の毛伸ばしてた方がカッコいい」などと、おだてられた。
 しかし、当時それを聞いた自分は、心の中で(えっ、褒められた!じゃ、何とかこのまま、長くしとかんなん。でも、金沢市の中学生は、男子はみんな坊主頭👩‍🦲に、しんなんし、どうしよう?)
と、パニックになる。
冷静になって考えると、一つだけ解決方法がある。
 それは、附属中学では、男子は、髪の毛伸ばしていても叱られない。
 そうだ、附属中学に入れば良い。
 そうすれば、あっちゃんからも、嫌われなくて済む。
 微かな、恋心の芽生えと、ドキドキが、ワクワクになった瞬間でした。
 ただ、無知とか恐ろしいもの。

 少し勉強したら、合格する💮と、思い込み、本格的に机に向かい始めたのが、6年の夏。

 学校から、みんなでするドッジボールにも加わらず、一目散に帰り、難問集に取り組む。
 そのなかには、全国各地の有名校の、入試問題から抜粋した問題があり、歯が立たないものも沢山あった。
 ただ不思議な神経で、頑張りゃ何とか受かるやろ❗️と、根拠の乏しい自信をつける。
 夜も、とおちゃんが、酒に酔っぱらって帰ってくるまで勉強していた。
 「おっ、まだ勉強しとるがか?そんなら、リンゴでも、剥いてきてやるわ」と、出してくれたのが、リンゴとの蜜月の時代。
 あの時、とおちゃんにも感謝したが、それ以上に、りんごの、甘酸っぱい味。これに、気持ちに、スイッチが入るきっかけになった。
 (りんごは🍎いつも、スライスしたプロセスチーズと、一緒に持ってきてくれた。あの、コンビネーションは、絶妙)

あれほど勉強したのに、世の中そんなに甘くなく(もっとも、あの短期間で、合格するぽど、実力がなかった翔子だが)
合格者の名前の中に自分の名前がなかった。
 こんなわけで、淡い恋心も、成就しなかった。
 後年、大学生になり、東京で過ごすようになり、目崎さんの家に毎週のようにご飯をいただきに伺う。
 そんな時にも、少しドキドキが止まらなかったが、大きくなった、あっちゃんは、田舎もんの私には興味なしの雰囲気。

 でも、勉強するきっかけを、作ってくれた彼女には感謝の一語に尽きる。(1074文字)

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