今一番会いたい人、今は無い、京都東寺庵世話人、長谷川さん。

今一番会いたい人、今は無い、京都東寺庵世話人、長谷川さん。

宮城県のお寺に生まれ高校教師をしていたが、どんなご縁か、東寺から目と鼻の先の、東寺庵のお世話をなさっていた。

 この東寺庵も、かみさんがどこからかゲストハウス紹介してあったパンフレットを、見て探し出して来た。京都駅から歩いて10分もかからず、京都と言えば東寺の五重の塔。その東寺には歩いて1-2分。

 どんな時間帯に訪れても東寺は、何か私の心持ちをゆったりさせてくれる。

 多分、私の前世は、東寺の下っ端の修行小僧だったのだろう。

 その東寺庵には、関西に出かける際は、いつも宿泊させていただいた。

 海外のバックパッカーが、主なお客さんの宿。

 その破格の宿泊費(2500)もありがたかったが、そんなことより何より、長谷川さんから教えてもらう京都の歴史。

 例えば芥川の羅生門について。

私はてっきり想像上の場所かと思っていたが、東寺と目と鼻の先にあることを教えてもらい見に行ったが、ただ石柱が建っているだけだった。

 本能寺も同様。

 一番気に入ったのは、東寺で毎朝6時から朝のおつとめに参加すること。

 高野山でも経験したが、「東寺」でも、今でも毎朝、弘法大師空海に朝ごはんをお供えする「生身供(しょうじんく)」が行われている。(空海は今でも生きているという考えから)

 そんなことを長谷川さんに教えてもらうのが、東寺庵に宿泊する楽しみの一つだった。

  近くに幾つかの銭湯が♨️あったり、どこの喫茶店が気の利いたところかなど、永く地元に住んだ人しかわからないことをポツリポツリ話していただいた。

 ご自身は山伏になる修行をするため過酷な山歩きを経験したことを微に入り細に入り話していただいた。

 そんな東寺庵も、開発の波に抗えず、数年前に閉めてしまった。

 仕方はないが、また、長谷川さんから、歴史物語を時々聞きたくなる。

 今年、跡地に建っていた建物の連絡先プレートに電話したが持ち主も、全く変わっていて東寺庵の手がかりは掴めなかった。

 心残りだ。