猫との会話が出来る?かみさんと、せっせと朝から世話をしている私に振り向きもしない2匹。

 

 朝起きてくる順番。私、2匹のうち下の小さい猫、上の大きな三毛猫🐱、かみさんと続く。

 下の成猫だが、大きさは子猫のサイズしかない方は、家の中で、屋根裏部屋のようなどこかわからないところをねぐらにして、私が起きたことがわかると、どこからともなくやってくる。それも、閉めたドアノブに飛びつき開けることを覚え居間にゆっくり入る。

 朝、この時はお腹をすかしているせいか、文字通り猫撫で声で擦り寄って来て、食べ物が欲しいと言ってくる。それを無視すると、プッシュホンの上に上がり、体の位置をずらしながら、ダイヤルをランダムに押し私を慌てさせ、目的の食事にありつけるまでそれを繰り返す。痺れを切らし、私がはじめは、キャットフードを、体の大きさに合わせ専用の小皿に10粒前後与える。そんな量は、ペロリと平らげ、もっと美味しいものをと不満気。そこで、特製花鰹を勿体無いと思いながら少しずつ皿に置くと何とか気持ちが落ち着くのか食べ終わると毛繕いが始まる。

 この花鰹には、かみさんから「私たち人間も大事に使いあまり食べられない高級なものをダバダバとやらんでもいいのに!」とダメ出しをされているが、与えた時の猫たち🐱の嬉しそうな顔が頭に蘇りこっそりいつも食べさせている。さしづめ私にとっての🍎りんごみたいなものかと想像する。

 上の三毛猫🐱は、貞お母さんに言わせると、「気立はいいのやけど、鼻の頭にシミがついていてかわいそうやね」というくらい人間から見ればひょうきんな顔つき。ガリガリで、初めて家に来た時は、人間不信だったのに今では貞さんにも心を許して気持ちよさそうに撫でられている。

 夜になるとカミさんから呼ばれると、いそいと布団に入ってくる。居なくてはならない存在になっている。かみさんは、この2匹の猫の気持ちがわかるのか、日本語で解説しながら世話をしている。人間の気持ち、特に私の気持ちはなかなか理解できないかみさんだが、ネコたちの心はがっちり掴んでいる。