高校時代の大切な友達、松原幸夫を偲ぶ

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(昨日は、たまたま、中本明宏さんが、緊急動画配信をした。

 

いつも素晴らしい動画を、配信する彼がどんなことを話すのか、興味津々で参加。

テーマが大切な友の死について!
それを聞いて思い浮かべた。)

 高校の時の友人松原。

彼は、なんでか知らないが、真面目が歩いているような性格。

 それを表すかのような、角のあるきっちりした文字を書く。

 秀才ではあるが、天才では無いコツコツと勉強するタイプ。

 落ちこぼれの私にもいつも柔らかく接してくれた。

 そんな彼が、私の田舎に遊びにきたのは、知り合って間もない、高一の夏休み。
 礼儀正しくて、家の母ちゃんも、驚いていた。
 真面目なのだが、笑うとそれはハニカミも含んだようなほっこりとした表情。

 天才肌の同級生もいる中、地道にコツコツ授業に臨んでいた。

 そんな彼は、希望通り、東大理科一類に合格💮し、2学年半ばには、全優でないと進学できない地球物理学科🌏に進んだ。
 
 一年浪人後、入学した私は、一度だけ駒場キャンパスで、彼に会って「民間企業より、大学院に進学したい」という話を聞き、納得した。

 その後、すっかり連絡は途絶えたが、風の便りに、地震研究所に入り、実習船に乗り、太平洋のど真ん中まで行った時、体調を崩し急遽、清水港まで引き返し入院。

 病名は急性白血病。

 あちこち転院するも、好転せず石川県内の病院で息を引き取る。

 そんな彼のことが何かにつけて思い出して、亡くなって数年後、松任(今の白山市)の実家を訪ねた。

 お母さんが出てこられ、地震研究所時代の論文を見せてくれ、いろいろ話してくださった。

 月日が経ち、一昨年、どうしても、彼の実家を、再度訪ねてみたいという想いが抑えきれず名簿の住所を頼りに探してみる。

 そこには、見知らぬ新しい家が建っている。

近所で聞いてみるとずっと前に、一人住んでいたお母さんも関東に住む長男が引き取り、家が取り壊された。

 跡形もない。

 大切なまた、世話になった彼が早世してしまう。

 また、そちらに行った時には積もる話をしようや❗️

 

(卒業アルバムの、寄せ書きより)

(840文字)

 

 

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