私の宝物、中学3年私の主張大会の賞状

 

 中学3年の夏、担任から「今度、弁論大会(正式には私の主張大会)があるから出てみんか?」と言われる。

 何を喋ったらいいかもわからなかったが、クラブ(卓球部🏓)の練習の時、チンタラ走っていたら、喝を入れられたことを、話すことに決めた。

 そのあと、私なりに(そや、いくらプロを目指してはいないと言っても、もう少しまじめに取り組まないと、ダメだ。)と考え直した。このような話を、原稿用紙に書き、担任に見てもらい、話す内容が固まった。

 意外にこれからが、長い時間がかかり、何度かリハーサルした。

 特に、喝を入れられる注場面。声を大にして、「何しとるがいや!ちゃんと走らなダメやがいや!」と檄をとばす。

 この箇所に差し掛かると一呼吸置いて声を出した。

 当日も、発表直前まで、練習していたが、運の悪いことに、あまり力を入れすぎたせいか、ズボンのお尻側が破けてしまった。

 そのことが気になり、後ろから白いパンツがのぞいていないかと心配した。

 話すうち、また、あの注意される場面になると、気分も乗って来て練習通り出来た。

 結果は思ってもみない一位。

連れていって担任もニコニコ顔。

急に私は後ろの破れていることを思い出して気になり始め嬉しさも半減。

 こんなことがあり、いろんな気持ちを伝える難しさを体験することとなった。 

 あまり、自慢することのない人生の中の少ない喜べる体験の一つだ。