大雪で吹雪いている中駐車場の溝にはまって困っていた人にお互い様で手を貸す

 家に帰りご飯もすみうつらうつらしていたら、外で雪すかししていたかみさんから「車が溝にはまって困った人がいるから手を貸してー!」と大声で呼んでくる。

(写真はイメージ)

 (こんな吹雪いている中、いやや!)とぐずぐずしていると、またまた。

 よく思い起こすと私も雪道でスタックして動けなくなっていたらいろんな人に助けられることが度々ある。

 思い直し、外に出るが横殴りの吹雪。ようやく家の近くの駐車場から出ようとしたところ側溝に右後輪を落としてしまいそこから出られなくなって溝に近くにあったブロックなどを埋めて脱出を図る。かみさんと二人で後ろから押してみるが、何回頑張っても溝から出られない。

 溝を雪で埋め踏み固めたり、我が家の宝である薪を両手にいっぱい抱えて溝に入れてみるがまだ、抜け出せない。雪が頭、身体中に積もる。

 カミさんが一計を考え出す。近くの皆さんに手を貸してもらえないか訪ね歩き、その中で夕方のくつろいでいる中、状況を理解してくださった夫婦が駆けつけてくれた。

 恰幅の良い旦那さんが水を得た魚のようにテキパキと、困っていた人にハンドルの回し方、クラッチの踏み方などを指示する。

 それでも脱出できない。

最後に駆けつけてくれた旦那さん自身がハンドルを握り運転席に!

 みんなで後ろから押すもダメ。

急にバックし始め、私が滑って車の後ろに轢かれそうになったが、停めて助かる。

 そのあと何回か前後に溝に沿って動かしたあと薪を置いたのが良かったのか奇跡的に抜け出せた。

 困っていた人は何度も90度以上腰を折り喜びを伝えていた。

 気がつくと寒さと身体中太った雪だるま⛄️状態。家の中に入ると体がジンジンしてきたが、気持ちはじんわり温まってくる。

 かみさんのお人好しに付き合ったが、寒い中、ご近所さんにもお世話になった1日の締めくくりだった。