のれん。暖簾 トロマット片面 防炎無しW1640xH1000 4割れ

店の入り口にかける暖簾。

伝統的なのれん生地の歴史は、少なくとも**平安時代(794年~1185年)には始まっています。最古の記録は絵巻物『信貴山縁起絵巻』で、当時の庶民が部屋の仕切りや風除け、雨除けとしてのれんを用いる様子が描かれています。

初期の生地には、麻がよく使用されていました。これは、日本最古の歴史書『日本書紀』にも神事用の麻布(青和幣・あおにぎて)が記載されていることや、繊維としての耐久性・通気性が理由とされています。ほかに綿や、のちの時代には帆布なども使われるようになりました。

鎌倉〜室町時代(12世紀以降)には染め抜きの技術が発達し、屋号や家紋を染めた印染めののれんが登場します。江戸時代には識字率向上とともに文字情報が入るなど、商家の看板や家業の象徴的役割も担うようになりました。

まとめると、のれん生地の歴史は日本の生活・商業風景とともに発展してきたもので、特に麻や綿などの植物繊維を主素材にした布地が伝統的とされています。