昨日から私たちは、母親貞さんと同居生活になりました。お陰でオボクサマが供えられるようになった。

 ここ数年、先代が亡くなってから、私たちの家の隣で、一人暮らしを貞お母さんはしていました。

 朝夕、かみさんは身の回りの世話、私は、仏壇にお参りをしていました。

 しかし、時々、ベッドから降りて、戻れなくなることが、体力の低下と共にありました。

 朝まで、いろいろ私たちは心配することもあって、この際、一緒に暮らす方が安心だという事で、ベッド、仏壇、神さん棚など、絶対必要なものを皆さんの力を借りて隣の貞お母さんの家から、移してきました。大変な作業で、いろいろなお宝が、出てきましたが、ひとつひとつ思い出に浸っている時間もなく、忙(せわ)しなく一通り落ち着きました。

 ただ、出来るだけベッドで横になっていても、見える景色がこれまでと変わらないようにとテレビ、リモコンなどの位置は、これまでと変わらないように工夫しました。

 一つ決定的に違うのは、ネコ🐱2匹と生活する事。初めは人間もネコも、恐る恐る様子見でしたが、少し慣れてきて、お母さんが、私たちの家に、同居する雰囲気を感じたのか、ネコ達は、貞さんの足元に擦り寄りしまいに甘噛みするようになった。  

 貞さんも初めは煩わしい様子だったが、そのうち頭を撫でてやるようになる。目を細め嬉しそうにしていた。

 ただ気になったのは、お母さんから「いろいろ世話かけてかんにんね!」と言われ「なーも、そんな事ないわいね!私らもこれからいろんな人に世話になるから、お互い様やし、あまり気にしないで、不都合なことあったら言うつね!」

   仏壇のお参りも出来るし、貞さんにも目が行き届くし安心出来る毎日になるだろう。

 これまでできなかった、オボクサマ(御仏飯)の台も見つかったので、毎日朝、備えようと思う。小さい頃は実家で、ばあちゃん(タマケさん)の盛り付けた湯気のたつオボクサマを、仏壇に備えるのが小さい頃の私の1日の始まりだった。

 1日目は、無事過ぎようとしているが、貞さんも、私たち、ネコ2匹もそれぞれ落ち着くまでに少し時間が必要だ。