早食い大食いの私になったわけ⁉️

 前に勤めていた川崎重工で、入社2年目の時先輩から飲み会に誘われた。

 タバコを飲めない私は、先輩のおごりとう事を幸いにお店で腹一杯ご馳走になった。ただ翌日困った顔で先輩から言われた。「坂井(私の旧姓)!頼むから次から来る前に少し腹に何か入れてから来てくれないかなー❗️あんなに食べられたら堪らん⁉️

  健啖家といえば聞こえが良いが、普段食べられないような美味しい料理を前にして遠慮しなくて良いという先輩の言葉をまに受けて食べ続けていた。

 社員食堂でも周りの人からよく「坂井君は本当に美味しそうに食べますねー!」と褒め言葉か呆れ言葉かわからないふうに言われた。

 また、数年後縁あり金沢市の旧家のかみさんと結婚したときも、結婚式でスナップ写真を撮ってくれた友人から 写真を何枚か撮ったが殆ど食べている写真ばかり。」  と呆れ顔で言われた。

 やはり、この早食い大食いになったのには理由がある。

  4人の兄弟姉妹の 3番目に生まれた私たちは、夕食などは大皿に盛ったおかずを家族みんなで箸でつついて食べた。特に皿の中に好物があるとその場所を確認して口の中のおかずを飲み込み、次にそれを摘もうとするともう無い!

 ある種の生存競争で、そんな状況で育ったので素早くたくさんある時に食べることが身についてしまった。

 こんな食べ方が災いして、誰かと食べることを競わなくても良くなった今でも味わってゆっくりたべることは苦手で、じわじわと体重が増えていくのが今の贅沢な悩みだ。