大津にて
大津 行楽庵にて
音をきく、香を聞くという言葉がありますが、口の中の薄味の味覚が塩味、甘味、酸味がそーぅと溶け合い,ひとつの音になる瞬間がかんじられます。
張りつめた細い糸のようなハーモニーの瞬間、私には味覚を超えたところに音が奏でられる、そんなお料理に出会いましたことをこの上ない幸せにおもわれました。
大津の行楽庵での1組限りの夕食を頂き、静かに味をきくことができました。紅をさした一口のお団子の中のほんの少しのフォアグラ、薄い甘みと溶け合い口のなかに静かにひろがる…
鮒寿しのちいさいひとかけが酢の物のなかで、そーぅと存在を主張する…
まるで魔法をかけられたみたいにおとなしく目をつむり、味のひろがりに身をゆだねていました。
デザートのオランディーヌソースがまたもや、やさしくいちごをつつみこんでいました。いちごの味が死んでしまわないようにとバターは無塩。やさしい気づかいでいちごは元気をもらって
いる。ソースのレモンがやさしい酸味となりいちごの酸味をひきたてている…
村松商事株式会社 女将の範子です。
村松商事株式会社
https://hatanomuramatsu.com/
よろしくお願いします。
昔は金沢一ハイカラだった尾張町生まれの尾張町そだちです。
三人姉妹の長女としてうまれ、家も会社も継ぐ宿命に。
自由がいいなあと他を羨ましがっても仕方ないので思い切り空想の世界をワープすること数十年。
家を継がないで高飛びして外国に行きたいと思い、フランス語を必死で学ぶも芽がでず、今日に至る。
少しだけ人助けができたかなとは思います。
国際交流のお手伝いをして皆が平和になりますようにと一貫して昔から思っていました。
きっかけは1964年の東京オリンピックです。
6歳くらいのころオリンピック行きの切符が商店街のくじであたり、母といくことになりました。
初めて行く東京で初めていろんな国の人を見て驚きました。
言葉が通じないけれど世界中の人とお友達になりたい気持ちでいっぱいでした。
言いたいことがいっぱいあるのに言葉がわからないもどかしさをとても強くかんじました。
そして、陸上の黒人の選手が最後に走っているのを観客皆が拍手で送ったのをはっきり覚えていました。
言葉や肌の色などの違いを超えて皆、心は同じだと感動しました。
このことを高校の英語のスピーチコンテストで発表しました。