歳をとるという事。初め4本足、次に2本足、3本足になっていく人間?

歳をとるという事。初め4本足、次に2本足、3本足になっていく人間?

 とおちゃんの、1年近く前のこの姿を、間近に見るたびに、90歳過ぎた自分を想像してしまう。

 子供の頃どれだけ走り回っていても、歳をとると足元が不安になるというが、若い頃は全くそんな時が来るなどとは思いもしない。

 しかし、ばあちゃんなど身近な人たちが歳を重ねるにつれ動きがゆっくりになり、一緒に出かける時に、少し私の心に苛立ちが湧き上がる。

 でもそんなことが日常の風景になると、考えが次第に変わり始める。

 もしかして、私も歳をとると、あのように歩くのも覚束なくなると漠然と考えるようになる。

 実家に時々帰って、とおちゃんの行きたいところに車🚘に乗せていくのだが、降りてから知り合いの家の玄関まで自力で歩く。

 この時は、ササユリの種をつけた実をもらいに出かけた。

 カメ🐢より若干早いくらい、1メーター1分以上かかる。

 知り合いの方々にも待っていただくのも申し訳ないが、本人も気にしている様子だが、仕方ない。

 私もそばで見ているがこのように足が不自由になるまで😊長生きできるだろうか⁉️

 最近は、階段の上り下り、段差のある道などを歩く時、来年何ともなく歩けるかどうか?

 3本足の次は、寝たきり、元気😊が一番。

 かあちゃんは、コロナが流行る前から寝たきり、誰にも今の状況では会うこともできない。あんなに元気で、お茶目なかあちゃんの変わりように寂しさを感じる。

 それに比べて、とおちゃんは、これまで本など読んでいるところを見たことがなかったのに、部屋に入っていくといつも、大きな文字で書いてある古典など、最近は読んでいる。

 特に、お釈迦様、親鸞など仏教に関心があり顔を合わすたびに解説してくれる。長くなるので後ろ髪を引かれる思いで部屋から私は引き上げる。

 (とおちゃんが、若い頃は、私たち子供4人をかあちゃんと育て上げるのに懸命で、教師という仕事柄授業が終わってもなかなか帰れなかった。しかし、ベルさっさで、帰って農作業を、日が暮れるまでしていた。本など読んでいる時間がなかった)