テレビと私

小さい頃、私にとてテレビは知らない別世界の楽しみが見られる宝物だった。

 また、昭和30年代に田舎の二俣町で白黒だったがテレビのある家はあまりなく近所から夕方になると私の家に見に集まったものだ。見たい番組になると、五右衛門風呂に入りながら居間との間の引き戸を開けたまま裸で身を乗り出してみんなと見ていた。

 そんなテレビも、夕方9時少し前になると、「もうすぐ九時です、お子様の時間は終わりました。」というテロップが流れ、

かあちゃんから、「9時やから寝んと❗️」諭され渋々寝床に向かうか、テレビが消される。

 心の中では(この後大人が見る番組はどんなにおもしろいんだろう!)と想像を逞しくしていた。

それでも「不思議な少年さぶたん」など、必ず見る番組があり、なぜだか、松島トモコが映ると、目を輝かせ、周りから彼女のファンだと揶揄われた。

 大きくなるにつれテレビとの関わりが薄くなり、大学、社会人の間は、テレビのない生活で何にも不自由を感じなかった。

 そんな生活が結婚して子供を授かってから一変。

 特に、お笑いブームが始まり子供がテレビに釘付けになる番組

「エンタの神様」になると普段じっとしていないのに、この番組が始まると椅子に座り笑い転げる。

 私は(子供って単純やなー⁉️)と初めはバカにしていたが、一緒に見始めるとこちらの方がとりこになって大声でずっと笑って見るようになってしまう。こうなると、子供の方が引いてしまい最終的には私だけひとりでこの番組を見るようになってしまう。

 その中のタレントの一人で、ピン芸人の「ヒロシです」のヒロシの芸風。一時ブームに乗るがそのうちテレビから消えてしまう。

  ところが最近.「ヒロシのぼっちキャンプ🏕」という番組に出ていることがわかりかみさんと一緒に見るようなる。

 結婚当初のように、ボーっとずっと見ているのではなく、番組を予め新聞でチェックして選んでみるようにしている。

 また、貞お母さんと超早朝から、世界の旅のような番組を見るのが日課。