貞お母さんから、元気で長生きの秘訣を学ぶ

 昭和11年生まれ86歳になる貞お母さんは、ひ孫4人に囲まれ元気に生活している。

 その様子を近くから見て、どうしたらあのように元気な長生きができるか?私なりにじっくり分析してみた。

 まず、周りの人に、何か手伝ってもらった時、間髪入れず「ありがとう」と、お礼を優しい言葉で伝える。一度あまりに丁寧で耳に心地よく響くので、「ばあちゃん、昔からそんなに感謝の気持ち伝えとったん?」と聞いたことがある。

 すると「そやねー。ありがたいから言うだけやね。だぶんなんにも気が付かんと言うとったんない❗️」との返事。ありがとうが自然に身についた言葉のようだ。

 私からすると、(上から目線だが)人間ができている。私だったら、ありがたくても素直に言えない。してもらっても(当たり前だ)と思う場面もあると考えてしまう。

 2番目に、やはり美味しそうに食事を完食すること。

 普通歳を重ねると色が細くなると言われるが、私、かみさんと張り合うくらい食事が進む。

 それもそのはず86歳で歯が全部揃って自分のもの。何でも好き嫌いなく食べる。見ていて気持ち良くなる。 

 この点については、私も歯の強かったかあちゃんの遺伝か、今は全部自分の歯が揃っている。

 最後に、今も知的好奇心が旺盛。今朝も、日本書紀などの文庫本がテーブルの上に開かれていた。

 分厚い本は苦手な私はいつも「読んだらまた、内容教えてや❗️」と楽な道を選ぶ。

 単に命を永らえているのではなく何かの張り合いを持って生きることが大切でないかと思う。

 貞さんが楽しそうに、中西進先生が解説する万葉集を読む会に、一緒に私も参加する。 

 先生の巧妙な進め方に感心するたびに、学校で、もし中西進先生の授業を受けていれば、興味を持って勉強できたのに!

 私も貞さんのように元気で楽しみを持って長生きしたいと思う。

 自分でできる事は何とかなるが、4人のひ孫に囲まれることについては、この孫たちが、縁があり結婚して新しい命を授からないと実現しない。まあ、そんな事心配しても仕方がない。今を楽しむことができれば御の字。