補聴器騒動の顛末

 私の家族の男たちは、耳が大なり小なり聞こえにくい。

 昔から耳が遠いと長生きをする。と言われる通り、とおちゃんは耳が遠いのでかわからないが、96歳になっても私より記憶がしっかりしている。しかし、耳が遠くて日常生活にも支障があるから補聴器をつけている。

 数日前体調不良ということで、県立中央病院に、大事をとって入院することになった。

 その時からひと騒動。

 補聴器の調子が悪いから、専門店へ行きすぐには直らないから変わりのを借りて来てくれないか?と電話をかけて来た。それも、話始めに「おはよう」と言うのでこちらが「おはよう」と返事を返すが聞こえないのでまた、おはようを繰り返す。こんなやりとりが10回以上続いた後話が本題に入らないので、自分の言いたいことだけゆっくりと話して、電話が切られる。

 数分後、本当に伝わったか心配になったのだろうかまたまた、電話がかかり、同じことの繰り返し。もっとも、話がこちらには伝わるのだが、こっちから言うことが全く聞こえないのだから無理もない一面である。

 しかし、電話を受ける方はたまったものでない。よくよく考えて、病院のナースステーションの看護士さんに「言いたいことは私はわかったので不調の補聴器を預かりに病院の受付に行くから、受付まで看護士さんに持って来てもらうよう筆談でもなんでも良いからお願いします」と言って病院に向かう。ちゃんと正確に伝わっていてすぐに補聴器が、受付の警備員に届けてもらっていた。

 それを手にして、言われた通りのお店に行き不調の状態を説明してカウンターで待つこと数分。

 「直りましたよ」と言われ説明を聞く。音源が出るところに耳垢などのごみが溜まり塞がれていたのだとのこと。

 理由を聞くと単純なことなので次から対処できると安心して預かりそのまま、病院まで送り届ける。受付の警備員の方と看護士さんが取りに来られるまでの短い時間話していると彼女のお母さんも小学生の頃プールに入った後、耳に入った水が完全に取れていなかったせいで難聴になり補聴器の世話になっているので周りの人の苦労する気持ちがよくわかると言っていた。

 今回の騒動でも多くの人にお世話になり本当に助かりました。みまた、私も将来とおちゃんと、同じように補聴器にお世話になるのでないかと思う。