私がこれまで見つけたりくつな(なーるほどと感心した)こと

 最初に思い出すのは、ハワイに行ったお土産に買った安物の腕時計。 

 TIMEXと書いてある。時計そのものに買った理由があるのでなく、文字盤が45度傾いている事。店で見つけた時、なぜ傾いているのだろうと不思議に思った。

 少し考えてわかった。腕時計で時間を見る時に体近くまでくっつけなくても腕を45度までの状態でも楽に時間が読める。

 納得して買い求めた。帰国して、自慢げに妹に「タイメックス」とそんな便利さを自慢しながら見せびらかしていた。その時計も、値段が値段だけにみるみる時刻が遅れてきて時計の役割を果たさなくなり気がつくと左腕から消えていた。

 次に、養命酒の注ぎ口。

小さい頃、あまり体が強くなかったじいちゃんなどが生きていた頃、養命酒が、家にあったように思う。あの独特な匂いは子供心に、「健康になるには、こんな変わった美味しくなさそうなものを飲まないとなれないのか?」と毎日少しずつ目をつむって流し込んでいる姿を見て思った。

 その時、瓶の周りに液が垂れて色が変わっていることを見つけ指につけ味見をして今まで味わったことのないものだと思うと同時にもし我慢していただければ元気になれるのかもしれないと思った。

 その養命酒を、歳をとるとともに何か毎日摂り元気になれるものがないかと思っていた時、私が思い出した。小さい時のあの匂いが戻ってきた。

 草刈正雄が最近テレビで宣伝しているが昔と外観は、ほとんど同じ。毎回、キャップにメモリがついていて、20ミリ飲める工夫がしてある。

 驚いたのは味も昔と全く同じだが、瓶の周りに液が垂れなくなった。注ぎ口をよく見ると、島津藩の家紋のように十字に仕切られている。コレがキャップに注いだあと液が垂れないような仕組みになっているように改良されていた。

 見えないところで努力していいる。

 最後に伊勢の、赤福について。

赤福のずっと前の社長と名刺交換させていただいた時、私から、赤福さんは、単品で販売しているのであまりいろんな管理しなくていいのではないかと質問しました。

 ところが答えにびっくり。

気温、季節などによって微妙に、砂糖を加減しているとのこと。また、その日売り切ることを課題にして、各店で在庫の数量につき共有して、余らないように心がけているとの答え。

 さすが、ロングセラーには、並々ならぬ工夫と、努力がされていることに気付かされた。