寒い冬の暖の取り方

 

 小さい時から、暑さ寒さは、身につけるもので乗り切って来た。特に夏の暑さに、エアコンで凌ぐなんてことは無かった。また、冬の寒さは、体を丸めてじっとしているか、茶の間の炬燵に足を突っ込み暖まっていた。

 飼っていた猫は、炬燵の中に入って寝ていた。今と違い練炭が入っていたので時々、火の起き初めは🔥一酸化炭素が出ているのか、中でくつろいでいた😸猫が、目を白黒させてヨロヨロと出てくることもあった。それを見てようやく一酸化炭素中毒だと気がつく。何回かこんなことを繰り返したので、「入ったら気持ち悪くなるがいぞ!」と注意するばあちゃんがいる。しかし、猫の耳に注意。炬燵の暖かさには勝てずまた、入ってしまう。

 ある時悲劇が起きる。お腹に赤ちゃんがいる猫が、炬燵の中で赤ちゃんを産んだのだが私が異常に気付き全員(😸)外に出したのだが体力ない生まれたばかりの子猫たちは息をしていない。お母さん猫もヘロヘロだったが一命をとりとめた。息を吹き返し眠ったような冷たくなりつつある子猫を舐ることをやめない。

 子供心にどの世界でもお母さんの愛情の大きさと別れの辛さを感じた。

 現在の冬の過ごし方、今住んでいる家を新築した際、先ずは暖を取る薪ストーブを置くことを中心にして、設計した。(かみさんが知恵を絞った)いざ住み始めると、確かに火をつけてボーっと眺めている時間はこれまで経験したことのない至福の時だが、現実は厳しい。燃料となる薪の調達。 

 田舎の山には、たくさんの雑木があるのだが、それを切り倒し、乾かして(半年以上必要)ストーブに入る長さ(40センチ)に、チェーンソーで切って薪小屋にストック。この作業を暑い夏の間にしておかないと寒い冬になる。

 一度、この大事な仕事を怠り、薪が底をつき、家に入って息を吐くと白く見える。寒いが燃やすものがない。ちまちま集めていた使い捨ての割り箸、牛乳パック、家の周りの落ち葉などを燃やし気持ち暖かさを感じざるを得ない最悪の冬もあった。こんな寒い思いをしても、石油ストーブの味気ない暖かさは馴染めない。

 そんな状況の時、子供から使わなくなったエアコンを譲ってくれ、まさかの厳寒の備えも万全となって安心。