生存競争の激しさ⁉️

 家にいる飼い猫のご飯を食べるのを観察している。
 最近は貞お母さんが、キャットフードを少しずつ与えるようになった。若い方の小さな猫が🐱朝起きてお腹が空いて貞さんにスリスリしてくるのだが、与えないでいると足を甘噛みするという。
 そんなことがあるので、キャットフードを入れたプラスチック缶から、少しずつ摘んでやり始めた。
 2匹愛猫がいるのでそれぞれマイ皿がある。同じように餌を置いても自分の分を食べた後、もう1匹の皿を手(脚)で引き寄せ食べ始める。こんな様子を貞さんが目の前に浮かぶように説明してくれる。
 猫の世界も、生存競争が激しくボーッとしていたらいつまで経っても食事にありつけない。
 こんな様子を見て、私の小さい頃を思い出す。
 田舎で4人兄弟姉妹の3番目として生まれた私には、夕ご飯が食べ物の勝負の時間。大皿におかずが盛ってあり、ばあちゃん、両親、兄弟姉妹がそれぞれ重い思いに箸をのばす。
 好き嫌いなど言っていられない。食べたもの勝ち。とは言え、あんちゃん、ねえちゃんと争うわけには行かず、無くなる寸前の箸の出し方が難しい。遠慮しすぎると翌日まで持たないし、二人を差し置いて先に食べるとこれから先、いろいろ可愛がってもらえないし。「アツシ食べいや!」と言われるのが最良。
 このような食べ物に対しての生存競争があったおかげで、好き嫌いもなく、何を食べても美味しくいただけるようになった。
 毎年開く兄弟会では、昔と真逆で、それぞれが持ち寄った食べ物を他の兄弟姉妹に食べてもらうのがうれしく思えるように変わった。 
 有難いことだ。