私は、福光町で夏の終わりの夜回りを思い出しました。その時のドキドキ💓も。

 

 昨日夕方、富山から金沢に福光経由で帰りました。

 あまり人通りがない夕暮れ時、中学生らしい男の子と、そのお母さんと見られる2人で、拍子木と、鉄杖をそれぞれ鳴らしながら歩いていた。

 私はあの中学生の頃、故郷二俣町で参加した「夜回り」を思い出した。

 それは夕方、輪番で2人ずつ(時には3)で、火の用心を呼びかける運動に出ること。

 拍子木と、鉄杖(ばんたろう?)をそれぞれが持ち、鳴らしながら町の端から端まで歩くしきたりだ。

 歩きながら「マッチ一本火事の元。国を滅ぼす火事防ごう、、」と歌いながら回っていた。

 この夜回りは、小さい町なので、1ヶ月くらいの間隔で担当が巡ってくる。

 暑い日、寒い日があるので私の本心では、気持ちが進まないが、時々、一緒に組む相手が、密かに心を寄せている女の子の時がある。ペアは、基本的には、大人と子供にするという暗黙のルールがあるのだが、たまに、相手方の家の大人が忙しくて出られない時にこのような、嬉しい組み合わせができる。こんな幸運な時は、出来るだけゆっくり歩く。その上、関係もない話題を持ち出して過ごす。こんな場合の時間の経つのが早いこと。あっという間に終了し、次の担当の家に拍子木、鉄杖を持っていく。

 そう言えばこんなドキドキ感は、学校で、男女ペアで踊るダンス「オクラホマミキサー」でも、感じていた。ダンスがある日は、なんとなくソワソワ。でも、男女の人数が合わないと、先生も加わったり、同性同士のペアになったり。口には出さない片想いの女の子が、相手に回ってくるのを待つ。もう1人で、というところで音楽が終わってしまう時の悔しさ。

 あの時味わったドキドキ💓感は、今でも鮮烈に思い出される。

これからもこんな心トキメク時に出逢いたい。

 あの鉄杖の、チャリンチャリンと、拍子木の、カーンという音は遠くまで聞こえ、防火運動に一役買っているようだ。