私が、テレビを見ていて涙した事。

 数日前、コロナ患者の治療に奮闘した医療従事者の奮闘ドキュメンタリーが、放送されていて何気なく見ていた。
 その事例の一つが、エクモに繋がれ意識不明の妊婦の治療の場面があった。
 臨月に2ー3ヶ月前だったが、なぜか自然の成せる事で、陣痛が始まった。医療団のチームリーダーは、大きな決断に迫られた。
 それは、命の優先順位❗️
そしてまずお母さん(母体)を救うことを第一に考え、帝王切開に踏み切った。(母体に係る負担を最小限にするため)
結果としては奇跡的に、赤ちゃんも助かった。900gという未熟時だったが、コロナも陰性。
 この映像を見ながら、私たち夫婦の最初の子のことが、フラッシュバックのように思い出され涙が止まらない。
 かみさんが臨月を迎えた、2月25日、小矢部市にいた私に電話が鳴った。生まれたのかと思って話を聞くと、赤ちゃんの心音が聞こえない。今から緊急手術。母子共に危険な状態。金沢に至急帰らなければならないと考えて、地図が頭に入っていない私は、高速道路🛣で帰る選択。後から考えると一般道で帰る方が早く帰れたのに、気持ちが動転していた。
 帰り道で、もしかみさん、赤ちゃん両方とも命を落としたらどうしよう⁉️そればかり考え、こんな時にだけ、神様、仏様、ただただ祈るだけ。
 奇跡的にかみさんだけは一命を取りとめた。
 こんなことは2度とあってほしくないと痛切に思って悲しみを抱え40年近く過ぎた。
 テレビを見て涙した事を会社帰りの車の中でかみさんに話すと「もし、私も命がなければ今頃、お父さん(私のこと)は、当然村松にいないし、もっと美人の奥さんと結婚しとるから、良いがんない⁉️」とケロリと言い放つ。
 母は強し、父はひ弱❓