小学生の時、学校に行きたくない時休む口実を作った手口⁉️

 私は小学生の頃、なぜか思い出せないが、学校に足が向かなくなる日があった。 

 別段いじめられたとか、勉強が嫌だとか、先生に叱られたなどとかの理由なく、気分が乗らない(バチがあたる)日が、2ヶ月に一度くらいあった。

 そんな時、「学校休む!」とかあちゃんに訴えても、「何言うとるがい。行かんかい。」と言われ説得されいくときもある。

 しかし、どうしても抵抗したい場合、奥の手を使う。

 「🥵熱あるし!」と体温計を見せる。「ホントや。寝とるこっちゃ。」

  体温計が、37度以上を示したのには、訳がある。

 当時の体温計は、水銀が入っていてケースにしまうタイプ。本体を入れたままグルグル回したらたまたま高い温度を指すことを発見。

(体温計のケースには紐がついていた。それを両手で引っ張りグルグル回す)

 それ以来、学校に行きたくなくなったら、この手を使うようになる。

 あまりに示す体温が高くなる時は、心配したかあちゃんが、「こりゃ、病院に行かなダメや!」と言って連れていかれる。

 当たり前だが、診察してもどこも悪くない。帰るまでバス待ち時間がある。その間に、また、一つの楽しみがある。

 売店でお菓子を買ってもらうことだ。

 特に、マープルチョコレート、チョコバーが、お目当て。当時テレビでのCMで、何度も見て(食べてみたい)とずっと思っていて、売店でねだって買ってもらう。毎回手にする事はできないが、食べられる時は、鳴和から、二俣に帰るバスの中でしっかり持って行った。

 そのうちかあちゃんは、体温計を疑うようになり、私の頭と「ゴッツン」と言い、頭を合わせ測るようになり、この手は使えなくなった。

 本来の学校を休みたい気持ちは、だんだんすくなくなり普通に行けるようになったが、あの時、イヤイヤで学校に行かされたら、登校拒否(不登校)になり勉強そのものが嫌いになっていただろう。 

 かあちゃんのおおらかさと、体温計の曖昧さに感謝。

  このように思い返すと、気に沿わない事はやらなくても、時間が経てば、それが自然とできるように待つのも良い。