アリとキリギリス❗️薪ストーブを使うのは大変な仕事!

 毎年、暑い盛りの夏。

冬の寒さを乗り切るために必ず私がしなければならない事がある。

 それは、薪ストーブの燃料集めだ。

 今住んでいる家の中で、pricelessなのは、愛猫2匹。

次に貨幣価値の高いのが、薪ストーブ。それもモルソー製。

 この家は建ててもらった時に、このストーブが上手く効率的に燃えるようにと設計した。

 煙突はストーブからまっすぐ伸び吹き抜け。

 また、よく人に冬の過ごし方を聞かれ「薪ストーブで暖を取っている」というと、羨ましがられる。

 実際、何にもせずその燃料が調達できればこれほど、毎日が温かく、火を使える唯一の哺乳類人類のDNAを感じられ、優雅な時間を過ごせる。

 しかし、現実は甘くなく、燃やす薪集めに苦労する。

 かみさんなどは、強風が吹き荒れた翌日は「お婆さんは👵柴刈りに⁉️」と独りごちながら出かけ夜更けに小枝を集めてくる。

 恥ずかしながら、昔は、親戚が多く集まりお弁当を食べた後などは、皆の割り箸集めに回りそれを焚き付けに使っていた。

 こんな涙ぐましい努力をしても、ある程度の暖を取るには、かなりの量が無くなる。

 ある年などは、会社から帰り居間で息を吐くと白くなる。

 家の中で唯一の暖房器具である薪ストーブの前で、ほとんど残り少なくなった薪、小枝を見てその冬、寒さを凌げるか不安がよぎった。

 急遽、田舎二俣の薪置き場から少し薪をもらいその年の冬は乗り切った。

 キリギリス生活は不安だと痛感したので、それからは暑い💦😵夏盛りに、薪を作るようにしている。

 もっともそれは、田舎の山に、電力会社が、鉄塔建設のために周りの雑木林を伐った時に出た木々を、山積みしてあるところから、少しずつ家まで、あんちゃんの軽トラで運んできて、チェーンソーで、ストーブに入る40センチくらいに木を切る作業をしないと始まらない。

 優雅な生活どころか、汗だくの作業を毎年私がしている。

 でもこんな苦労は、ストーブに火を入れ🔥、あの炎のゆらめきをぼんやり眺めると、吹っ飛んでしまう。ストーブがデンと、居間の真ん中にある生活も捨てたものではないが、チェーンソー、薪割りなどはいつまで続けられるかもふと心配がよぎる。

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