小立野の元気なおばちゃん、在田英子と、長男N。

小立野の元気なおばちゃん、在田英子と、長男N

94歳になるとおちゃんのお姉さんのおばさんが健在だ。

 昔から、耳が遠くて、喋る時は大声で伝えないと聞こえない。

 聞こえたかと思うと全く別の意味に取り違えたりして私の気持ちを伝えるのに苦労した。

 今は無くなった印刷会社に勤めていて、印刷するときの騒音で難聴に🧏‍♀️なったのだと聞いている。

 おばちゃんが聞こえにくいので、長男N(私にとっていとこ)も周りからいろいろ尋ねても、なんか反応が鈍く、耳が悪いのかなと皆でこのいとこのことを心配していた。

 夏休みのある日、私の田舎に、おばちゃん一家もいつものように遊びにきていた。

 私たちは、代わる代わるかあちゃん坂井照子に膝枕してもらい耳掃除してもらっていた。

 いとこにもかあちゃんから、Nに「次はN君やぞ」と声がかかると英子おばちゃんは、自分が耳をさわられるのがおそろしいから、「いいわいね!」と遠慮していた。

 しかし母ちゃんの強引さに負けていとこのNも耳掃除してもらうことになった。

 びっくり仰天した母ちゃんの声。「N君は、一回も耳掃除したことないんやろ❗️耳垢で塞がっているがいね。ほら取れた。」と、大きな耳垢の塊を見せてくれた。つまりいとこNは、長い間耳垢で、耳が塞がれた状態で日常生活を送っていた。

 当然周りの人が言った声が聞こえないから、反応ができない。皆から心配されるのが当然な可哀想な状態だった事がこの件で判明。

 それ以来、もともとハシカイ(利口)一家だったのかNは、順調に成長して今では曹洞宗のお寺の坊さんになっている。

 こんなおばちゃんの何よりの楽しみが読書。いつ行ってもなんか読んでいて、図書館に行くのが楽しみの一つ。また、100歳まで後数年という年齢で、歩くのもおぼつかないが、今でも、這ってでも家の横の畑の手入れをしている。

 夏には天塩にかけたスイカなどのお裾分け🍉してもらう。

 健康で長生きする秘訣の一つが読書でないかと考える。

 まだまだ元気に長生きしてもらいたい。