有名旅館の入り口提灯を製作させていただきました。

 

(下の写真)
和紙提灯、油引き。油引きをすると、耐久性も出ますし、
何より年月が経つと独特の風合いが出ます。

 

サイズ 47cmφx105cm

 
やはり本物の和紙の提灯には旅館の風格と歴史が感じられます。

 竹と和紙のハーモニーがいいですね。

油引きについて

外に出す提灯の防水の役目がありますが、完全ではありません。

和紙表面の防水加工のことを言います。油引きしてから2-3週間して効果が出ます。その間は外で雨や露にあわないよう、細心の注意が必要です。

 亜麻仁油が塗ってあります。冷えた状態では硬い油なので、温めて塗ります。

歴史

 室町時代に中国から伝わり、日本人の手で改良を加え、折り畳み式のものになりました。

かたずけるときはコンパクトになり、本当に便利なものですね。ここに、利便性と美意識が加わり、日本独自の提灯がうまれました。

 はじめは葬儀の場でつかわれ、 安土桃山時代には祭礼や戦場でもつかわれ、大量生産されるようになりました。

 江戸時代にろうそくが大量生産されるようになり価格が下がり、より庶民がつかいやすくなりました。今では祭礼、慶事、広告と用途が多様化しました。 

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