暗いところにお化けがいるのではないかとビクつく私。

暗いところにお化けがいるのではないかでビクつく私。

 小さい時から、暗いところが苦手。

 眠る時は、電気を消して、両親と川の字になって寝ていた。(今から考えるとどうして私だけがそんな形で眠れたのか、他の3人はどうだったのかわからない)かあちゃんが、夜中トイレにこっそり起きると暗がりで眠ることができず、「かあちゃん、かあちゃん」と叫びながら後を追い、便所の前で待っていた。(この話は、私が覚えているのではなく、何か私が手に負えないことをすると、この話を持ち出す。

 話し始めると、私は小さくなって、かあちゃんっ子でもあり、暗いところが恐ろしいと言うことが痛感される。

 大きくなっても、一丁前に、女の子を誘い、お化け屋敷にワクワクしながらデートに誘う。

 彼女がお化けが怖くなり、抱きつかれるのでないかと言う下心で、入って行くが結果は真逆。

 お化けが出そうな場所に差し掛かり心の準備をしていても手に汗握るのは、私の方で、彼女は、声だけは「キャー🙀❗️」というが、かなり落ち着いていて、先に進む。置いてきぼりになる私の面目丸潰れ。勇気を振り絞り落ち着くが、ハイライトの恐ろしさ満載のお化けに出会うと、足が前に進まない。

 やはり、あまり背伸びするのは長続きしない。

 どうしても、暗がりに向かうと、お化けが住んでいて、追いかけてくるのでないかと想像してしまう。

 今でも、会社に朝一番に入る時、一階は何とか我慢できるが、2階に行く時、階段を上がり暗がりの中スイッチを入れるまでの時間が、大変長く感じられる。

 ただ、早朝真っ暗な時間に起き、だんだん明るくなるのは最近になって心が落ち着くような変化がある。