下駄の思い出⁉️

 

下駄を履いていって、断られた場所

何がきっかけで、普段下駄を履くようになったか思い出せない。
 少なくとも、学生になり上京して、下宿生活を、始めてから。
 今考えると、ずっとラジオから流れる 
吉田拓郎の「我が良き友よ」の、初めのフレーズ 「下駄を鳴らして奴が来る...」を、口ずさんいた。
 そんな生活に憧れ、どこに行くにもひっかけて出かけた。
 ところが、失敗も数知れず。

1番は、雨の日、電車の中の、床が滑ることを知らず、何回も転びそうになる。

 

 土日毎に、ご飯をいただきにお邪魔した、親戚のMさん、Oさん、Sさんからは、「よーくそんな、下駄履いて来れたね❗️❓」と、あきれらた。
 極みは、常識はずれも、美術館に入ろうとして断られる。
 今思えば汗顔の至り。でも、当時は、なんでやろー?くらいにしか思わず、すごすご引き返した。
 社会人になり、世帯を構え、生活の中に何か、足らないとあれこれ考えた。
 そうだ、下駄!あの感触。あのカラーンと響く音。 
 早速、近くにお店がないからネットで買ってもらう。それ以来、冬の雪が積もった日でも、履いている。
 履き方が悪いので、外側がすり減り方が大きく、だんだん歯がなくなってきた。 
 これからも、朝早く、カラーンと響く度に、絶滅危惧種の音に、癒されて過ごしていきたい。

 

 

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